憐不の場合:一日目【アクシデント】

今日の憐不:【アクシデント】

探索に出た森の中で道に迷ってしまう。

日が暮れる前に戻らなければ危険だ! 

今が6~15時ならダメージなし。

それ以外なら7のダメージ! 

いずれにせよ食糧-2。

(1/24 1:10)

 

HP:100→93

食料:100→98

持ち物:なし

状態:なし

クリアフラグ:なし 


 失敗した。森に入るのは朝になってからの方が良かったな。何で夕方にこんなところまで来てしまったのだろうか。

「まあそこに食いもんがあったからなんだけど……どれも腐ってるしねぇ」

 森の入口辺りに生っていた木の実はどれもこれも腐っていて食べられたものではなかった。なら奥に行けば無事な物があるかもしれない。そう思って進んでいって、気がついたら日が暮れていた。なんとまあ間抜けたことか。

「……」

 周囲から荒い息遣いを感じて口を閉じる。この気配は、普通の人間ではなさそうだ。足音は複数、多分三体。

「元来た道……走るか」

 ギリギリまで引き寄せて、それから逃げよう。森の中は暗いが、もう大分目は慣れてきたし感覚だけで走れるように訓練はしてある。足の遅い奴なら余裕で振り切れるだろう。

「Ready……」

 茂みを踏み荒らして姿を現したのは、案の定ゾンビたちだった。

「Go!」

 確認した瞬間、踵を返して走りだす。土を踏み締め、凹凸のある地面は跳び、足を動かす。

 しかしその最中、突然前に何かが飛び出してきた。地面を蹴ったが反応が間に合わず、体当たりのように衝突して森の中を転がってしまった。

「いってぇなー! どこ見てやがるこのタコスケ――」

 月明かりが森の中に差し込み、相手を照らす。

 ……ゾンビだった。

「ふっざけんなよくそが!」

 ゾンビ如きに謝罪は不要だろうと判断。すぐさま立ち上がり、走る。

 乾燥した空気は喉に悪い。血の味が口の中に広がる。この森を抜けたらまず水を飲もう。それから悪態でもついてやって、寝場所を探さなければ。そんなことを考えつつ俺はひたすら森の中を走り続けた。