夕の場合:二日目【探索】

今日の夕:【探索】

 神社を探索。変貌した世界でもここは静かだ・・・

 お守り(時刻で効果が変わる【アクシデント】で

好きな効果を選べる。使い捨て)を得た! 

 食糧:-2

HP:92

食料:100→98

持ち物:お守り(時刻で効果が変わる【アクシデント】で

       好きな効果を選べる。使い捨て)←New!

状態:なし

 クリアフラグ:なし 


 

 走っていた。ただただ暗闇だけが支配する空間の中を。進んでいるのか戻っているのか、それすら分からなかった。

 何かが体を掴んだ。手だ。肉が腐り落ち、骨が覗く、腐臭を撒き散らした手、手、手、無数の手。それらが俺の体に次々と群がり、身動きが取れなくなる。

 そして巨大な、得体の知れない何かが迫ってくるのを感じる。

 闇の世界から現れたそれは、巨大な口だった。歪に生え揃い、中途半端な長さで切られた舌が視界いっぱいに広がる。

 ああ、食われるのか。

 諦観が心を埋め尽くした瞬間、黒一色の世界が崩壊して白へと変貌した――

 

 

「う、ぅえ」

 変な声が喉の奥から出てきた。同時に朝日が瞼の裏側にまで入り込んでくる。

 今のは夢か。その途端に意識が覚醒する。

「ううん、よく眠れたとは言いがたい……」

 夜の暗闇の中で探し当てた寝倉の床は固かった。それもそのはず、俺が眠っていた場所は石の階段だった。しかも冬の空気で冷えている。よく風邪を引かなかったものだ。

 のそのそと起き上がって顔を上げると、階段は長く上へと向かっている。朝の運動がてら登って行くと、そこにあったのは静寂だった。

「ここは、神社か」

 随分と寂れた神社だった。賽銭箱や鈴も古ぼけている。

「一応お礼はしておかないとな」

 寝る場所を提供してくれたことの礼、ついでに仲間と自分の無事を願って賽銭を投げ入れる。そして二礼三拝。

 目線が下に向いた時、足元に何かが落ちていることに気がついた。

「お守り……?」

 安全祈願のお守りだった。元は薄い赤色だったであろう袋は茶色く変色している。

「さっきまでこんなのなかったと思うんだけど……貰って、いいのかな」

 拾い上げて迷ったものの、結局有り難く頂戴することにした。信じてもいない神に頼りたくもなってしまう。

 頭を下げてからコートのポケットにお守りを入れ、俺は神社に背を向けた。

「さぁて。今日も一日頑張りますかな」

 反対のポケットに入れていたビスケット菓子を取り出し、ほんの少しだけ齧る。空腹のまま行動するのとちょっとでも胃に何か入れてから行動するのとでは効率が大幅に違うのだ。現に活力が湧いてくる。生きる気力も出てきた。

 暖かな太陽が俺を照らす。こんなおかしな世界になってしまったのに空は透き通るような青を見せていた。

 石段を降り切り、ゆっくりと歩き出す。冷たい風が吹いても太陽の光が一人ぼっちの体を暖めてくれた。

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コメント: 1
  • #1

    sekstelefon (水曜日, 01 11月 2017 00:49)

    nietemporyzowanie